気がつけば、月に一回筑波山を登っている。スパンとしては季節のうつりかわりも見れて、嫌になるほど高頻度というわけでもないのでちょうどいいかもしれない。
往復は友人の車にのせてもらった。今まで自転車で行っていたが、やっぱり車は偉大だった。筑波山神社周辺にはあまり止めたくなかったので、つくば道の麓の市営駐車場に車を停める。
つくば道。かつての参拝道で、等高線に垂直に登るため自転車はおろか車も少々きつい傾斜。 |
最後には階段が復元されている。横は臨時開業することもある旧筑波郵便局。 |
この日は非常に蒸し暑く、日差しも強かった。つくば道には当然木陰はなく、筑波山神社に着くまでで既に汗だくになってしまった。筑波山神社から先は森の中の登山道なので、楽になるかと思いきや湿度が凄まじくダウン。そこそこの頻度でおいてあるベンチに毎回腰をかける結果となった。二人して「チェックポイント!!」というほどである。
夏の日の低山は、たとえ朝早くともかなり厳しいかもしれない。8月にも行きたいが、よく計画しておいたほうが良さそうだ。
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御幸ヶ原では旧暦の七夕祭入りが開かれていた。 |
いつもどおり女体山の山頂を目指す。そういえば、筑波山神社コースから登るのは数カ月ぶりだった。途中、男女川のところでアサギマダラが飛んでいた。筑波山は飛来地として有名らしいが、初めて見た。
その後、女体山頂付近に差し掛かると、笹の一斉枯死が見られた。
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女体山頂付近の笹。前回花が咲いたと報告したが、やはり花が咲いて枯れたようだ。笹は地下茎でかなりの範囲に広がっており、一斉枯死する。 |
笹の一斉枯死は、花が咲いたあとなので数十年とも数百年に一度だとも言われている。この機会に、それまで笹との競争に負けていた稚樹が育ち、世代の交代が起きやすくなる。特にこれはブナ林でよく起きることで、近年衰退しているという筑波山のブナ林もこれで持ち直してくれるのだろうか。ただし、逆に鼠が笹の実を食べ爆発的に増え、それが木の実も食べ尽くしてしまうという事例もあるようだ。
来年度にどうなっているかに注目していきたいと思う。
さて、女体山の山頂では先月に引き続き多くの蝶が舞っていた。今回はアカボシゴマダラを見ることはなかった。しかし、ナガサキアゲハの夏型が飛んでいた。これも、元々は南国の蝶だ。しかし、温暖化の影響か年々分布域が北上しており、つくばでの目撃例もあるのでそれほど珍しいことではないだろう。オニヤンマなど、トンボ類も多く現れるようになった。
帰りはつつじヶ丘まで下り、そこから筑波山神社へと下る道を通った。
タテハチョウ科。残念ながら、自分にはこの種類の蝶は苦手でわからない。 |
キアゲハ。 |
帰りはつつじヶ丘まで下り、そこから筑波山神社へと下る道を通った。
平日とはいえ、やはり暑さのせいかいつもよりかは人が少なく感じた。これからは特に熱中症に気をつけていこうと思う。
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